現物と先物の関係

外国為替相場において、銀行の立場から、取引の相手方が顧客である場合に適用する為替相場を、対顧客取引相場、または対顧客市場といいます。対顧客取引相場において、外国為替の受け渡し時期によって適用される相場が異なることになります。

 

為替の売買契約成立後、即日または数日以内(通常は翌々営業日以内)に為替の受け渡しとその代金の支払いが行われる直物取引に適用されるのが直物為替相場、為替の売買契約成立後、将来の一定期日または一定期間内に受け渡しする先物為替取引に適用されるのが先物為替相場です。

 

日本においては、先物相場は直物相場と同じように実数で示されていますが、欧米では直物相場に対する開き(Margin)で表わされます。先物相場と直物相場との間に開きがなく、まったく同一である際には、先物相場はparまずはflatであるというように表現することがあります。

 

この両者の相場に開きがあり、相手国通貨の先物相場の方が直物相場に比較して高い場合の差額、つまり相手国通貨の1通貨あたりの増加額のことをプレミアム(Premium)といい、反対に相手国通貨の減価額をディスカウント(Discount)といいます。

 

一般には、高金利国の通貨については直物に対する需要が増大して直物相場が高騰し、反対に先物の供給が増加して先物相場は下落するので、高金利国の通貨の先物相場は直物相場に対してディスカウントを示します。