円高になっても良い影響はたくさんある

日本では2008年のリーマンショック以降「円高」が続いています。それまでは、ながらく「円安」傾向の時代が続いていましたが、リーマンショックを境に状況は一変したと言っても良いでしょう。

 

では、「円高」になるとどのような影響があるのでしょうか。1米ドル100円の状態が適正な水準だとすると、1米ドル80円と言うのは、適正な水準に比べて20円の円高となります。この場合、個人的に見ると、海外旅行に安く行けたり、海外の製品を安く買えたりなどのメリットが大きいでしょう。

 

例えば、アメリカで10米ドルで販売されている製品だと、適正な水準であれば、1000円支払わなければなりません。「円高」の状態であれば、800円で済みますので、個人的に見れば「円高」によるメリットも大きいと言えるでしょう。

 

しかし、日本という国全体で考えるとそう簡単な問題ではありません。海外の製品を安く輸入できる(仕入れることができる)というのは、同じですが、問題は輸出の場合です。日本製品を海外に輸出する時には、輸入とは逆の現象が起きます。

 

つまり、海外で日本の製品が割高になってしますのです。製品の性能が変わらないのに、価値だけがあがってしまうことで、日本製品の国際的な競争力は低下します。

 

日本の国際的な競争力が低下することで、日本の所得も低下し、もともと内需の弱い日本経済は大きな打撃を受けることになります。「円高」にはメリットだけでなく、デメリットもあることを頭に入れておきましょう。